TSUTAYA図書館問題の課題は民間委託の是非ではなくCCCの志向の問題

TSUTAYAの図書館業務の運営委託でニュースが賑わっています。
TSUTAYA 〜Googleニュース

10/1から運営委託が始まった海老名市図書館のニュースではなく、愛知県小牧市図書館をTSUTAYAを運営するCCC社に委託するか否かの住民投票結果が否決されたニュースです。なぜTSUTAYAはこんなにも嫌われているのでしょうか?
小牧市“TSUTAYA図書館”賛否問う住民投票、反対多数に

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図書館に民間業務委託は珍しい話ではなく首都圏では民間委託でない方が少ないくらいでしょう。ただCCC社では何かとセキュリティ問題の多いTカードや図書館とは名ばかりの”古本屋”、不透明な政治家との癒着が不安をかき立てています。この火中の栗を拾いに行った海老名市は凄い勇気がある、そして推進した政治家は次は厳しい選挙となるでしょう。

CCCがTカードの活用に注目し始めたのは80年代の終わりだったと思います。属性情報など登録してあるはずもないレンタルCDの会員証としての機能しか有していなかったTカード(当時はTSUTAYAカードだったかな?)ですが、実は”ある属性”が記録されていました。それが免許証のコピー。免許証には有効年月と特記事項として眼鏡等という記録があります。眼鏡を作る機会はいつか?免許の更新のタイミング前に眼鏡が必要な人に向けて眼鏡店のDMを送ればどうなるか?おわかりですね。この反響にCCCは新たな可能性を見いだしたのです。この時にはCCCは個人情報(当時、そういう概念は今よりも遥かに薄かった)を相手企業には渡さずに発送業務を請け負っていました。プライバシー情報を危惧したのか、はたまた虎の子の情報価値を気にしたかは不明です。ただハンドリングについて相応の気遣いはあったようです。これがその後、共通ポイントの顔を持つマーケティングツールに変身していきます。

さて、このTSUTAYA図書館業務の運営委託のニュース関連でもっとも危惧すべき地雷を読売新聞が踏みました。
図書館運営の民間委託に賛成? 反対?

3流週刊誌並のキャッチーなタイトルですが、TSUTAYA問題を民間委託問題に置き換えるという愚行です。ゲンダイあたりがやるかな?とは思っていましたが読売新聞でした。落としていたのは部数だけでなく記者やデスクの質までもでした。大丈夫か読売?
TSUTAYA図書館業務の問題は民間委託が問題なのではなく、TSUTAYAの志向・考え方の問題です。そこを考えずに民間委託ウンウンというのは短絡的過ぎるというものです。

カフェ併設のオシャレな空間もよいでしょうが、写真のようなクラシックな図書館も趣があってよいと思いませんか?大英博物館と較べるな!と言われそうですが。

投稿者: yama

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